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概日リズム(がいにちりずむ)
生物は約1日(24~25時間)ごとの周期で繰り返される生物学的リズム(体内時計)を持っている。そのリズムを概日リズムという。一定の時刻がくると自然に眠くなり、一定時間眠ると自然に目が覚めるという睡眠-覚醒のサイクルが代表的で、その他体温やホルモン系(メラトニンなど)の変動などが含まれる。このリズムが破壊されると健康に深刻な影響を及ぼす。

概日リズム睡眠障害(がいにちりずむすいみんしょうがい)
概日リズムの障害によって生ずる睡眠障害。本人の努力にも関わらず患者の睡眠時間が生活リズムとずれるため、望ましい時間に眠れず、逆に不適切な時間帯に眠ってしまう。

覚醒維持検査(かくせいいじけんさ)

眠気が強いほど長く起きていられないことを利用して、覚醒維持能力を測定する検査法。睡眠潜時(眠るまでの時間)の平均値によって眠気の程度を比較する。

覚醒状態(かくせいじょうたい)
目覚めている状態。日常生活ではそれほど問題とならないが、睡眠障害の診断時に客観的な判定が必要となる場合は睡眠ポリグラフィー検査を行う。脳波にアルファ、ベータ波があらわれ、筋肉が活動し、眼球が急速運動したりまばたきをするという特徴が睡眠ポリグラフ記録にみられるときの状態。

過眠(かみん)
日中、社会生活に支障を生じるような眠気を感じ、または実際に眠ってしまう状態。言葉のイメージとは違い、睡眠時間が過多(=長い)な状態を指すのではなく、あくまでも日中の眠気を問題とする診断名。夜眠れない不眠症の患者が同時に過眠症でもあることも多い。ナルコレプシーや、睡眠相後退・前進症候群、睡眠時無呼吸症候群などの場合もあるので、症状がひどいときには医療機関に相談した方が良い。

奇異反応(きいはんのう)
不安感や焦燥感を取り除くために服用したはずのベンゾジアゼピン系睡眠薬によって、逆にちょっとしたことに興奮しやすく、攻撃的な行動をとったりすることをいう。本来の薬の作用とは反対の症状が出現するので、きわめて稀にしか出現しないが、薬の量が多い場合や、アルコールと一緒に服用した時には起こりやすい。

急速眼球運動(きゅうそくがんきゅううんどう)
レム睡眠時にみられる急速な眼球運動を指し、レム睡眠を判断する重要な要素である。レムという言葉は急速眼球運動を英語で言うrapid eye movement(REM)の略からきている。

鋸歯状波形(きょしじょうはけい)

レム睡眠の開始や終了時にみられる、3~6Hzで持続10秒以下の、やや振幅の高い鋸歯状の脳波波形の群発のこと。

筋弛緩作用(きんしかんさよう)
睡眠薬は、多少なりとも筋肉を弛緩させる作用がある。高齢者でこの作用が強く現れると転倒し、骨折をおこすことがあるので注意が必要である。

筋電図(きんでんず)
筋肉の活動の記録。睡眠ポリグラフ記録では、とくに下あごの筋肉活動を計る。脳波および眼電図とともに睡眠段階を判定する必須の要素である。

傾眠(けいみん)
軽い刺激で目覚めるが、注意は散漫で、応答や行動は緩慢である。場所と時間がわからなくなったり、この間の出来事の記憶がないことがある。

健忘作用(けんぼうさよう)
ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用後、ある一定期間または夜間に中途覚醒したときのことを記憶していないという前向性健忘がみられることがある。睡眠薬を多量に服用したり、アルコールと併用したりするとこの様な障害が起きやすいため注意を要する。

高照度光療法(こうしょうどひかりりょうほう)
生体リズムの同調因子として重要な光を用いた治療法で、概日リズム睡眠障害の治療に用いられる。通常、朝方数時間、2500ルクス以上の高照度光を患者に照射する方法が用いられる。

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